27日、県民無視の事前了解

tentsaga2006-03-27

古川知事・事前了解後、初のテント村ニュース。

個人的な事情感情で昨日の重大なタイミングで発信できなくてすみません。
さて、昨日・今日と、とても濃密な反対活動でした。

国のスケジュールでは26日の事前了解は間違いない・・・とはいえ、金沢地裁原発の耐震性に問題があるという判決、原発の審査そのものが十分でないも明らかになりました。県民の不安と国のスケジュールの「県知事」が優先すべか、、、から考えればまさか「国のスケジュール」を優先することはないと、古川知事を「過大評価」してしまいました。

全国ニュースでもいろいろ報道されていますが、佐賀テレビ(STS)や佐賀新聞のHPはぜひご覧下さい!

いつも長文で申し訳ないので目次をつけてます。
必要な情報、を転送転載歓迎、使ってください。



今日のもくじ。(3以下は長文なのでテント村ブログをご覧下さい!)

1、26日、事前了解。県知事は反対署名「受取拒否」
2、27日事前了解抗議行動、県は県民を庁舎から排除
3、福岡県糸島郡志摩町議会の「慎重審議」決議文
4、唐津のお隣、伊万里市議会の決議文
5、唐津市佐賀県との「トホホ」な協定

5、佐賀弁護士会声明文

玄海原発へのプルサーマルの導入に反対する会長声明


日本弁護士連合会は、1976年の人権擁護大会において、「原発の運転・建設の中止を含む根本的再検討」を決議したことを初めとして、1998年5月に開催された定期総会においては、「使用済燃料の再処理を止め、高速増殖炉プルサーマルなどのプルトニウムをエネルギー源とする政策を放棄すべきである。」という「日本のプルトニウム政策に関する決議」をし、さらに、2000年の人権擁護大会においても、「原発の新増設の停止と既存原発の段階的廃止。使用済み燃料再処理の中止と直接処分の法制度の整備」等を決議するなどしてきた。さらに、2004年5月には、「六ヶ所再処理工場操業中止等を求める緊急提言」において、「国及び電気事業者は、プルサーマル計画を中止すること。」を提言するなど、日本弁護士連合会は、ウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX燃料)を使用するプルサーマル導入について、これに反対する姿勢を貫いてきたものである。しかるに、九州電力は、九州電力玄海原子力発電所3号機において2010年までにプルサーマルを実施することについて、2004年5月に経済産業省に対し原子炉設置変更許可申請書を提出し、2005年8月30日には同省の設置許可を受けている。また、九州電力は、佐賀県玄海町に対し、プルサーマル実施について事前協議を申し入れているが、玄海町においては、2月17日に同町議会によって計画の推進を求める同町町長宛の意見書が採択され、これを受けて同月20日に同町町長が佐賀県知事に対し計画の受入を表明しており、さらに、佐賀県においても、同月21日に知事が計画について同意する意向を表明するなどしている。原発から出る使用済み核燃料を再処理してウランとプルトニウムを抽出し、核燃料に再利用するというのが我が国の進める核燃料サイクル政策であり、高速増殖炉がその中核を担うことが予定されていた。しかし、使用済み核燃料の再処理は殆どの国においてすでに放棄されており、高速増殖炉についてもその実用化の目処が立っていないのが現状であって、我が国における核燃料サイクル計画の破綻は、すでに明らかである。
その過程で、国のエネルギー基本計画によって、当初は過渡的な位置づけに過ぎなかったプルサーマルが、核燃料サイクルの「当面の中核」に格上げされた。そこで、東京電力関西電力が先陣を切ってプルサーマルに着手しようとしたものの、MOXデータの捏造や、東京電力による原発トラブル隠し等のため、その実現の見通しは立っていない。そのため、現状では、全国に先駆けて、玄海原発プルサーマルが導入されるおそれが現実化しているところである。
しかしながら、プルサーマルを導入した場合、融点の低下、熱伝導度の低下、ガス放出率の悪化等MOX燃料のウラン燃料と比較した場合の安定性上不利な特性等のために、通常のウラン燃料を使用した原発に比べて、事故を惹起しやすくなる上に、事故が起きた場合には、それが拡大し、軽水炉と比較してより重大な放射線被害を発生させることになる。さらに、経済的観点に照らしても、プルサーマルによる発電コストは、通常のウラン燃料を使用した場合のコストに比べ、約4倍にも上ることが明らかになっている。また、国ないし電力事業者は、プルサーマルを推進する理由として、電力供給の安定性を挙げるものの、この理由は、上記のような危険性を無視してまで、プルサーマルを推進する理由とは到底なり得ないことは明白である。加えて、九州電力は、プルサーマルについて、環境に対する低負荷を強調するものの、一度事故を起こせ
ば広範囲の環境すべてを長期間に亘って破壊しかねないプルサーマルについて、環境への負荷が小さいなどと評価することは、矛盾も甚だしく、到底採用することのできない主張である。
さらに言えば、プルサーマルは、周辺住民だけにとどまらず極めて広範囲の住民の生命や身体に対する重大な脅威となり得るものである。したがって、これら不利益を蒙るおそれのある住民すべてに対して、その安全性等についての説明がなされ、議論に参加する機会が十分に付与されるべきである。ところが、玄海原発におけるプルサーマル計画については、これら住民に対して未だにそのような機会が提供さ
れたと言い難い状況にあると言うべきである。
なお、最大の問題点であるプルサーマルの安全性について、佐賀県知事は安全性を確認できた旨表明しているが、これについては、九州電力の説明に安易に受け入れた印象がぬぐい去れず、玄海町に隣接する唐津市議会が、現在もなおプルサーマルの安全性に疑問を呈しているように、十分な議論がなされた結果そのような結論に至ったものとは到底評価できない。また、原発については、いかにそれが安全であるとされていても、不注意ないし不適切な作業等の人為的な理由により、予想し得ない事故が惹起され、それによって重大な結果が発生し得ることは、1999年9月30日に、茨城県東海村において発生した臨界事故等に照らし明らかである。以上のような理由から、当会においては、玄海原発におけるプルサーマル導入には強く反対し、九州電力には、その計画自体の見直しを求めるものである。

2006(平成18年)年3月15日
佐賀県弁護士会  会長 山 口 茂 樹

4、福島原発の配管ひび割れ(美浜の会・小山英之さん)

東電・福島Ⅱ−3号の再循環系という重要部分の配管で大きなひび割れが見つからないまま放置されていたという事象は、今朝の新聞やNHKのニュースでも取り上げられていました。
昨年5月に発表したひび割れの近くに、内面でほぼ全周にわたり、深さが最大で9mmもあるひび割れが存在しており、信号をキャッチしていたのに、溶接部の信号だと解釈していたというものです。切り出して初めて分かったそうです。
これの詳しくは原子力安全・保安院のプレスリリースに出ています。
http://www.meti.go.jp/press/20060323006/20060323006.html

東電の発表は非常に簡素です。それに今年2月と昨年5月に遡らないと事情がつかめません。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/06032301-j.html


要するにこれが物語っているのは、美浜3号機事故はまだ終わっていないということでしょう。
原子力安全・保安院は検査方法を改善するようですが、全電力に直ちに検査のやり直しを指示したわけではありません。
関電の場合でも、測定点がどこだったか分からなくなったというおそまつが一杯あります。

このような測定問題をまずきちんと解決するのが美浜事故の教訓を生かすために第一になすべきことでしょう。
この実情では、プルサーマルなどとんでもないことなので、この問題をプルサーマル反対の根拠に加えましょう

3月24日 小山英之(美浜の会

3、自民党県議、個々の想い?

「こんなブログみつけた」情報を頂きました。
http://blog.livedoor.jp/sanotatu5539/archives/2006-03.html

3月7日23日の記事をご覧下さい。いかに知事がプルサーマル導入に暴走しているか。県職員からも同様な意見が洩れて聞こえてきます。

しかし、そんな想いも議員なら議場で発言して頂きたい!強引さを許しているのは他でもない、会派「自民党」のみなさんではないですか。

でもこういった場ででも表明してくださったことについて評価できることだと思います!県民投票ではぜひチカラを貸していただきたいです。

2、伊万里市議会・糸島郡志摩町で慎重判断を求める意見書可決&うごき!?

3月22日、伊万里市議会は「プルサーマル計画受け入れに対する慎重な判断を求める意見書」を賛成多数で可決しました。この意見書は「伊万里原発から10km以上離れ、原発対策の対象外。事故が起きた場合、現状で市民の不安をなくすことはできない」と、知事に対して住民や自治体に丁寧な説明と慎重な判断を求めています。
文案が手に入り次第、掲載・配信します!
また、東風下の福岡県。糸島郡前原市へ住民が陳情を提出していますが、その後の様子も詳細が入り次第お伝えします!

1、志賀原発訴訟で運転差し止め

今朝、北陸電力志賀原発に対する訴訟で運転差し止めが勝ち取られました。
判決は、下記のように地震動を正当に評価したようです。この結果は、玄海、伊方、中部、島根のプルサーマル阻止にそのまま活かせるでしょう。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060324-00000102-yom-soci

★報道の一部引用:
訴訟の判決が24日、金沢地裁であった。井戸謙一裁判長は「北陸電力の想定を超えた地震動によって事故が起こり、住民らが被曝(ひばく)する具体的可能性がある」として、運転差し止めを認める判決を言い渡した。(読売新聞)
3月24日 小山英之

FNN動画ニュース↓
http://www.fnn-news.com/headlines/CONN00087172.html

24日のテント村ニュース

tentsaga2006-03-25

テント村は皆さんの中に生きています。
だなんて言い方もξ(クサイ)ですが、県庁前のあのテントが無くても玄海プルサーマル計画の反対運動総合デパート?としてテント村は存在していきます!

継続のヒントやアドバイスを下さったみなさん、ありがとうございます!

ライターは僕と、みなさんデス!
nomoxsaga@yahoo.co.jp
へ「テント村ニュース」として投稿下さい!

村長は、やはり深江守村長が在任特例を使うか、地元出身増本亨元村長が返り咲くか。。。

ところで、六ヶ所も気になります。
核燃料サイクル協議会が3月27日(月)、午前8:00〜位の見通しであるとか。では二階大臣さま、25日佐賀ご来訪??情報収拾に努めます。
ありがたいお言葉を直接頂きたいものです。商売繁盛。家内安全。ヨロズネガイヒカナフ。
県民を馬鹿にした政策展開。。。

ぞくぞくと届くプルサーマル中止への追い風の中、テント村の荷物や頂き物・預かりモノを
阪本さんと整理しつつ・・・

明日は、この3月議会、何もしなかった「唐津市議会」について書きたいと思います。



〜目次〜
1、志賀原発で勝訴!(美浜の会・小山英之さん)
2、伊万里市議会・福岡県糸島郡志摩町議会で
  慎重判断を求める意見書可決!?
3、自民党県議の想い
4、福島原発の配管ひび割れ(美浜の会・小山英之さん)
5、佐賀弁護士会声明文(資料)