4、福島原発の配管ひび割れ(美浜の会・小山英之さん)

東電・福島Ⅱ−3号の再循環系という重要部分の配管で大きなひび割れが見つからないまま放置されていたという事象は、今朝の新聞やNHKのニュースでも取り上げられていました。
昨年5月に発表したひび割れの近くに、内面でほぼ全周にわたり、深さが最大で9mmもあるひび割れが存在しており、信号をキャッチしていたのに、溶接部の信号だと解釈していたというものです。切り出して初めて分かったそうです。
これの詳しくは原子力安全・保安院のプレスリリースに出ています。
http://www.meti.go.jp/press/20060323006/20060323006.html

東電の発表は非常に簡素です。それに今年2月と昨年5月に遡らないと事情がつかめません。
http://www.tepco.co.jp/cc/press/06032301-j.html


要するにこれが物語っているのは、美浜3号機事故はまだ終わっていないということでしょう。
原子力安全・保安院は検査方法を改善するようですが、全電力に直ちに検査のやり直しを指示したわけではありません。
関電の場合でも、測定点がどこだったか分からなくなったというおそまつが一杯あります。

このような測定問題をまずきちんと解決するのが美浜事故の教訓を生かすために第一になすべきことでしょう。
この実情では、プルサーマルなどとんでもないことなので、この問題をプルサーマル反対の根拠に加えましょう

3月24日 小山英之(美浜の会