4、唐津のお隣、伊万里市議会の決議文


プルサーマル受け入れに対する慎重な判断を求める意見書

 昨年12月25日、プルサーマル計画に対する県主催の「公開討論会」が、安全性をテーマに実施されました。知事はその討論会を受け「安全性の議論は深まった。結論を先送りすることはない」と県として判断することを記者発表し、2月7日には「安全性は確保できる」と発言。2月県議会では「私としてはプルサーマル計画に同意したいと考える」と態度表明を行いました。
 果たして本当に「県民の理解は進んだのか」多くの方々が疑問視しています。
 今日までの議論の中でも、専門家の間で安全性の見解がまったく違っていることも明らかになっています。
 専門家の意見が分かれ、漁民の皆さんをはじめ様々な団体が反対をしている現況の中で、一般県民の理解を得られたとはいえません。
 自治体は住民の安全を守ることが最も重要な役割であり責務です。プルサーマルの場合万が一、事故が起きれば県民生活にとって極めて重要な問題です。
 伊万里市原発から10キロ以上離れていることから、住民避難訓練など一連の原発対策の対象外となっていますが、プルサーマルの事故があった場合を仮定すると、現状では伊万里市民の不安をなくすことはできません。
 したがって、その判断は慎重に議論と検討を行うことが必要です。そのことを通して県民の不安を払拭する努力が今一度求められています。
 その意味でも、関係住民、自治体などへの丁寧な説明と議論などを重ね、より慎重な判断を求めます。
 異常、地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。

平成18年3月22日
伊万里市議会

佐賀県知事 古川康 様